用語集

コンプリメンタリー(complimentary)とは?ホテルの「無料」表記の意味を解説

公開: 2026年7月9日著者: 編集長

コンプリメンタリー(complimentary)とは、英語で「無料の」「サービスとして提供される」という意味の単語で、ホテル業界では「追加料金なしで利用できる特典」を指す表現として使われます。「コンプリメンタリー朝食」であれば追加料金なしの朝食、「コンプリメンタリーWi-Fi」であれば無料のWi-Fiという意味です。

日本語の案内やアプリの表示が英語のままになっていることも多く、「コンプリメンタリー」という単語を知らないまま宿泊すると、実は無料で受けられる特典に気づかず終わってしまうことがあります。

ホテルでよく見る「コンプリメンタリー◯◯」

  • コンプリメンタリー朝食:追加料金なしの朝食。エリート会員限定の場合と、宿泊料金に含まれる場合がある
  • コンプリメンタリーWi-Fi:無料のインターネット接続
  • コンプリメンタリー・アップグレード:追加料金なしの客室アップグレード
  • コンプリメンタリー・ウェルカムドリンク/ウェルカムフルーツ:チェックイン時に無料で提供される飲み物や果物
  • コンプリメンタリー・ラウンジアクセス:エグゼクティブラウンジなどへの無料入場

いずれも「宿泊料金とは別に、会員ランクやプロパティの方針で追加料金なしに提供される」というのが共通点です。

マリオットボンヴォイ・ヒルトンオナーズの「コンプリメンタリー朝食」

代表的な例が、上級会員(エリート)向けの朝食特典です。ただし、両プログラムとも「エリート会員なら世界中どこでも無料の朝食が出る」という単純な仕組みではなく、地域やブランドによって提供形態が異なります。

マリオットボンヴォイ

  • プラチナエリート以上(プラチナ・チタン・アンバサダー)が対象
  • ウェルカムギフトとして「無料朝食」「飲食クレジット」「ポイント」などから選択する形式のプロパティが多い
  • アメリカ・カナダなど一部地域では、パンやシリアルなど簡易な「コンチネンタル・ブレックファスト」になる場合がある
  • それ以外の地域(日本を含む多くの国)では、レストランでのフルブレックファストが提供されることが多い

ヒルトン・オナーズ

  • ゴールド会員・ダイヤモンド会員が対象(2026年新設のダイヤモンド・リザーブも含む)
  • アメリカ国内で朝食を無料提供していないプロパティでは、代わりに「飲食クレジット」が付与される
  • アメリカ国外(日本を含む)のヒルトン系ブランドでは、朝食が無料提供されることが多い(ヒルトン・グランド・バケーションズ、モットー・バイ・ヒルトンなど一部ブランドを除く)
  • エグゼクティブラウンジで朝食を無料提供しているホテルでは、ラウンジ利用者は別途の飲食クレジットの対象外になる

このように「コンプリメンタリー」と書かれていても、対象ランク・提供形式(フルブレックファストかクレジットか)・対象人数(本人のみか、同室者1名までか)はプロパティごとに運用差があります。宿泊するホテルの実際の特典内容は、当サイトの各ホテルページに記載している情報や、チェックイン時のホテル案内で確認するのが確実です。

「コンプリメンタリー」を見逃さないために

海外リゾートでは、チェックイン時のスタッフの説明が早口の英語だったり、案内が館内マップの片隅に小さく書かれているだけだったりして、実は対象になっていた特典に気づかないまま滞在を終えてしまうことがあります。

  • チェックイン時に「What complimentary benefits do I have as a [ランク名] member?(会員ランクとして、どんな無料特典がありますか?)」と確認する
  • 予約確認メールやアプリの「特典(Benefits)」欄をチェックインの前に見ておく
  • 「Complimentary」「Free」「Included」と書かれた項目は、追加料金なしで使える特典のサインだと覚えておく

エリート会員ランクごとの特典の全体像は、エリート特典(エリートステータス)とは?もあわせてご覧ください。

なお、特典の運用はプロパティ(個々のホテル)ごとに差があり、時期によって規定が改定される可能性もあります。最新の条件は各プログラムの公式サイトでご確認ください。

Author

編集長

マリオット・ヒルトンの上級会員資格を維持しながら日本国内のホテルを泊まり歩く個人が運営。掲載データはすべて公式サイトの一次情報と実際の宿泊体験で検証している。

Related

関連記事